転職活動の時に最も心配なのが、「ブラック企業」に入社してしまうこと。
過酷な労働環境、最悪の人間関係、連日の深夜残業。そんな環境は絶対に避けたい。
でも、入社する前にブラック企業かどうかを判断するのは非常に難しいです。
この記事では、ブラック企業に共通する求人の特徴を紹介し、入社前にブラック企業かどうかを判断するポイントをお伝えします。
この記事を読めば、入社して実はブラック企業だったと後悔することは避けられるでしょう。
それでは説明していきます!
- これから転職を考えている人
- ブラック企業に絶対に入りたくない人
- ブラック企業の見極め方を知りたい人
目次
ブラック企業はパッと見では気づけない
転職した先が実はブラック企業だった。
過酷な労働環境、最悪の人間関係、深夜連日の残業。
入社する前に気づければ、こんな思いはしなくて良かったのに・・
上記のような声がネットでよく話題になりますね。
誰もがブラック企業は避けているのに、上記の様な思いをする人は後を絶えません。
なぜでしょうか。答えはシンプルです。
ブラック企業は、巧妙にブラックな部分を隠しているからです。
求人情報では、とても良さそうな条件であっても、実は入社したら現実は全く異なるということが多々あります。
ひぇ~。ブラック企業には絶対に入社したくないよ。
大丈夫!実はブラック企業の求人には特徴があるんだ!
そうなの!?教えて!!
OK!それでは説明していくぞ!
ブラック企業に共通する求人の特徴6つ
ブラック企業に共通する求人の特徴を以下6つ紹介します。
①給与が極端に低い or 高い
給与が極端に低い or 高い場合は気を付けましょう。
給与が低すぎる場合は、法律で定められている最低賃金を下回っている場合があります。
その場合は、違法労働となるため必ず確認をするべきです。
最低賃金は常に変動するので、最新のデータは厚生労働省のHPで確認をするようにしましょう。
給与が高いのも危険なの?
相場よりも高い場合は要注意だよ。
求人票の年収が、相場より不自然に高かったり、「400万~1500万円」など年収幅が広く記載されている場合は、フルコミッションの場合が高いです。
フルコミッションとは「完全歩合制」のこと。 働く人の仕事の成果に応じて賃金が支払われる給与形態です。
フルコミッション自体がブラックというわけではありませんが、ノルマが高く労働の負荷が高かったり、基本給が低くなってしまうため、非常に不安定な生活になりやすいので要注意です。
②年間休日数が110日以下
年間休日数が110日以下の求人も要注意です。
一般的に、土日祝日をカレンダー通りに休日とする場合は、その時点で年間休日120日となります。
またシフト制の企業で完全週休二日の場合(祝日は出勤)の年間休日数は110日となります。
つまり、年間休日数110日以下の企業は週2日の休みが取れず、祝日も出勤することになります。
年間休日数でブラック企業を判断するのは不可能ですが、110日をひとつの目安としておくのがよいでしょう。
週2日は休みたいなぁ・・
年間休日数は必ず求人に記載があるので要チェックだよ。
③固定残業代制で超過分の残業代支給の記載が無い
固定残業代制を導入している企業で、超過分の残業代支給の文言が求人に記載が無い場合は要注意です。
急に難しい言葉が出てきたな・・・
固定残業代制とは
基本給の中に、定額の残業代があらかじめ含まれている給与体系を指します。企業によっては「みなし残業」「見込み残業」と呼ぶこともあります。
この固定残業代制ですが、本来は時間管理が難しい仕事(企画、クリエイター、etc)や、一定の残業が見込まれる仕事に一律で残業代を支給するための制度です。
この固定残業代で大事なことは、
固定残業時間を超えて残業が発生した場合は、追加で残業代を支払う必要がある
という部分です。
一部のブラック企業は、この追加の残業代を払うことなく、際限なく残業をさせようとしている場合があります。
例えば、月給25万 内みなし残業代5万(40時間分)という企業があったとします。
本来であれば、40時間を超えて残業をした場合は、追加の残業代が支払われます。
しかし、ブラック企業の場合は、5万円さえ支給すればいくら残業しても追加の残業代は支払わなくてよいと勘違いしている企業があるのです。
固定残業代制の企業は必ず超過分が支給されているか確認をしよう
どこを見ればわかるの??
固定残業代制を導入している企業は必ず以下のような記載をすることが義務付けられていあます。
求人表記の良い例
基本給:月給25万円
固定残業代5万円/40時間相当分を含む
40時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給する
求人表記の悪い例
基本給:月給25万円(月給に固定残業手当を含む)
良い例では、基本給と、固定残業代の内訳とそれに相当する残業時間が「40時間」と正確に記載されています。そして、「40時間」を超えた残業代は追加で支給することが記載をされています。
一方で、悪い例は、固定残業代制であるにも関わらず、その内訳の記載がありません。また超過分を支給する記載もないため、不明瞭な求人となっています。
給与の記載部分はしっかりとチェックしてね!
④採用人数が極端に多い
採用人数が企業の規模と比較して極端に多い場合は要注意です。
この場合は、退職者が大量に発生している可能性が高いです。
事業が拡大していて、人数が不足している場合には問題はありませんが、それ以外で大量採用を行っている場合は要注意です。
ブラック企業であるがゆえに、常に人が退職をしている可能性があります。
目安として、企業の社員数の3~4割以上を採用しようとしている場合は、少し慎重に応募を検討しましょう。
求人には、採用予定人数が記載されている場合が多いので、そこをチェックしましょう。
また確認できるのであれば、採用背景を聞いてみることをおすすめします。
⑤常に求人を出している
常に求人を出している企業も要注意です。
これは「④採用人数が極端に多い」と同じ理由で、常に退職者が出ている可能性が高いためです。
採用しても、退職者が後を絶たないため、慢性的に人不足の懸念があります。
離職率を公開している企業であれば、確認ができますが、公開していない場合は、常に求人を出していないか確認をするとよいでしょう。
⑥求人に抽象的な言葉が多い
求人に抽象的な言葉が多い求人は要注意です。
「和気あいあいとした雰囲気です!」「若手が活躍できる環境です!」「アットホームな職場です」といった言葉しかない求人は、他にアピールできるポイントが無い証拠です。
こういうワードよく見るなぁ
和気あいあいや、アットホームなどの抽象的な言葉は、人によって捉え方が異なります。
これだけで、ブラック企業と決めつけることはできませんが、しっかりと仕事の内容や雰囲気が具体的に伝わる言葉が記載のある求人の方が、入社後のミスマッチは防ぐことができます。
言葉に惑わされないことが大事だね
ブラック企業かどうか不安な場合の対処方法
「ブラック企業」かどうか不安になった時の対処方法を2つ紹介します。
①口コミサイトを調べる
企業の口コミサイトでは、実際に働いていた人の客観的な声を調べることができます。
企業HPや求人では見れない、企業の内情がわかるので、かなり有益な情報源となります。
注意点としては、企業口コミサイトに投稿している人は、すでにその企業を退職した人がほとんどです。
退職者はネガティブな情報を書く傾向が強いため、全てが真実とは限りません。
あくまで参考情報としてみた方がよいでしょう。
おすすめは「Open Work」です。1200万件の実際の働いていた社員の口コミを回覧することができます。
私も転職時にはかなりお世話になった、口コミサイトです。
②転職エージェントに相談する
求人情報や、口コミサイトで判断ができない場合は、転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントでは、実際に求人を預かる際に、企業に実際に訪問してヒアリングをしています。
その際に、給与や休日数、残業代、労働環境等に問題ないか等を必ずチェックを行ってから求人を公開します。
そのため、明らかに法律違反をしているような企業の求人はスクリーニングされています。
また実際の雰囲気や、社内で退職者が出ていないか等の情報も営業担当から貰える場合が多いです。
個人で応募するよりも、確実に多くの企業情報を事前に入手することができるので、不安な方は転職エージェントに相談をすることをおすすめします。
リクルートエージェントは、業界最大級の求人数を取り扱っているため、応募したい求人があったら、まずはここに相談すると良いでしょう。
実際に私もリクルートエージェント経由で転職に成功しています。
その際も、担当のアドバイザーが仕入れてくれた情報で、事前に採用背景や実際の労働環境などを知ることができました。
下記から、無料でカウンセリングが可能なので、是非相談してみてください。
まとめ
ブラック企業に共通する求人の特徴を6つ紹介しました。
求人だけで、確実にブラック企業か判断するのは初心者には難しいのが現状です。
少しでも不安に感じた場合は、転職エージェントなどのプロに相談することが大事です。
プロのキャリアアドバイザーが、全てチェックをしてくれるので、気になる求人は相談してみましょう。