「事務作業ばかりでスキルが身についている気がしない」
「このまま専門性が無いままでいいのだろうか」
文系として就職した人の中で、上記の様な悩みを感じている人は多いでしょう。
確かに文系職種は技術系と比較して、専門的なスキルが身に付きにくいです。
専門的な知識・スキルって文系にも必要なの?
文系こそ専門性が求められる時代なんだよ!
企業に依存して、専門性が無い人材は変化の激しい社会での生き残りができません。
そこで、この記事では、以下について説明をしていきます。
- 文系で就職したけど、キャリアに迷っている
- 手に職をつけるべきか迷っている
- どうやって専門性を高めてらいいかわからない
それでは説明していくよ!
目次
企業に依存したキャリア形成はリスクが高い
近年、大企業が大規模なリストラ計画を次々に発表しています。
2021年以降に大規模リストラを発表した大企業
JT、パナソニック、オリエンタルランド、ANA、フジテレビ、富士通
誰もが知っている大企業であっても、決して安定とはいえない時代になりました。
IT化や技術革新で社会が変化を続ける中、会社に依存したキャリアはリスクです。
特に、文系は社内で幅広い業務を経験しているものの、気づいたらその会社でしか通用しないスキルばかり・・・ということも多いです。
文系でも「手に職をつけて働く」ことの必要性が出てきています
文系であっても、手に職をつけることが必要になっているんだ!
文系にも専門性が求められる時代
改めて「手に職をつける」というのはどういうことを指すのでしょうか?
手に職をつけた職業というと、美容師、デザイナー、プログラマーなど色と思い浮かぶと思います。
しかしここで言う文系が「手に職をつける」というのは、そういった専門職を目指そうという意味ではありません。
決して資格を取ったり、勉強をして専門職を目指すこと自体を否定しているわけではありません。
学生であったり、若い方であれば専門職を目指して頑張るという選択肢もあると思います。
ただし既に文系で就職をしている人や、特に目指したいものが無い人にとっては、専門職を今から目指すことは非常に困難です。
かなりの時間をかけても、稼げるようになる人は本当に一部です。
そこまでの覚悟が無い人は、文系として「手に職をつける」ことを目指しましょう。
文系が「手に職をつける」ってどういうことだろう?
「手に職をつける」というのは、専門的なスキル・知識を身につけて企業に振り回されずに自分でお金を稼ぐことができる状態のことを指します。
つまり文系職種が「手に職をつける」ということは、業務の中で専門性を高めることで、企業に依存せずに、自らキャリアを選択できる状態を作るということです。
文系でも専門性を高めることはできるの?
もちろん!文系でも専門性を高めることはできるよ
文系が専門性を高める方法
専門性とは、シンプルに言うと職種に近い言葉です。
営業やマーケティング、会計や税務、プログラミングやデザインといったものは全て専門性です。
つまり、専門性を高める=職種の希少性(レア度)を高めるということになります。
職種の希少性を高めるって簡単に言うけど医者とか弁護士になれってこと?
もちろんそれも一つだけど、もっと誰にでもできる方法があるんだ
文系が専門性を高める具体例な方法
職種の掛け算を意識する
希少性を上げる簡単な方法は、「職種を掛け合わせる」ことです。
「100人に1人のスキル」では希少性が高いとは言えなくても、それを3つ掛け合わせれば、「100万分の1のレアさ(=希少性)」を手に入れることができます。

これは、リクルート出身の藤原和博さんが提唱する「職種の掛け算」という手法です。
この「職種の掛け算」という手法であれば、誰もが100万人に1人の存在になることができます。
なぜなら「誰でも100人に1人にはなれる」からです。
人は1万時間をかければ、そのスキルをマスターできると言われています。
1日6~8時間程度仕事に打ち込めば、だいたい3~5年かければ1つの仕事はマスターできるのです。
その時点で、あなたはその職種においての100人に1人の人材です。
20代で配属された部署が、営業であれ広報であれ、あるいは経理であれ、まずはその職種のスキルをマスターしましょう。
まずは、1万時間かけてその職種をマスターする。
この職種の掛け算を上手く行うことで、文系であっても専門性を高め「手に職をつけて働く」ことができます。
例えば、藤原さんの場合、リクルートで「営業」の専門性を身に付けて100人に1人になりました。
次に、リクルート式の「マネジメント」を身に付けて、100人に1人×100人に1人で1万人に1人の希少性を身に付けました。
そして、最後は大学の校長として「教育」に軸を置いて身に付けたため、非常に高い希少性を持つことに成功しています。
藤原さんはいわゆる文系職種のキャリアで、特別なスキルや資格などはありません。
「職種の掛け算」をすることによって専門性を高めることが可能。
特別なスキルや知識が無くても、掛け合わせで専門性は高められるんだ!
伸びている業界を見極める
「職種の掛け算」は転職を上手く使うことが大事です。
転職で伸びている業界に行くことができれば、それだけで市場価値が上がります。
逆に、職種の希少性が上がっても、その市場が衰退していては意味がありません。
そのためにも、戦略的に転職をしながら希少性を上げていく必要性があります。
下記は、転職と異動を上手く使って職種の掛け合わせができた事例です。
1社目「営業」×「食品業界」でキャリアスタート
2社目「営業」×「IT業界」(1回目の転職)
2社目「企画」×「IT業界」(社内異動)
このケースでは、同じ営業職であっても食品とITではIT業界の方が成長産業と言えます。
今後の業界の成長率を考えると、IT×営業のスキルの希少性は非常に高いです。
今後のキャリアで、「企画」の部分を伸ばしていけば、さらに希少性を上げていくことができるでしょう。
このように転職を上手く使うことで、自分の市場価値を高めていくことが可能です。
まずは自分の市場価値を知ろう
転職で市場価値を高めていくためには、まずは自分の市場価値を客観的に知ることが重要です。
現在のスキル、業界は他社からみてどう評価されているのか?
こういった情報を知ることで、まずは自身の現在地を把握しましょう。
市場価値はミイダスが簡単に無料で診断できるのでおすすめです。

自分の経歴やスキルを入力していくと、「年収〇〇万円」という形式で市場価値をデータベースをもとに測定することができ、簡単に自身の市場価値を把握することができます。
市場価値診断はミイダス(公式サイト) から5分程度でチェックできるので、まずはやってみてください。
他の業界と比較して自分の年収が低い場合は、要注意です。
衰退産業であったり、職種自体の価値が低いまま働き続けてしまうと、キャリアのチャンスを掴む機会が減ってしまいます。
その場合は、転職も含めキャリアチェンジを検討しましょう。
転職したいけど、行きたい企業が見つからない…という人はこちらの記事を読んでみてください。
自分に合った転職はエージェントに相談しよう
どんな「職種の掛け算」がベストなのかは、今まで経験した職種やその時の市況の状態に大きく左右されます。
自分で見極めることは非常に難しいので、転職エージェントに相談することをおすすめします。
あまり知られてはいませんが、転職エージェントは転職するかどうか悩んでいる段階から、無料でキャリアカウンセリングをしてくれます。
プロのキャリアアドバイザーが、今までの職歴や今後のキャリアプランから、あなたに合った最適な業界や職種の提案をしてくれるので、ぜひ一度相談してみるとよいでしょう。
おすすめの転職エージェントは以下でまとめていますので、気になる方は読んでみてください。
まとめ
今回は文系が手に職をつけるべき理由と、具体的な方法について解説しました。
「職種の掛け算」を意識した転職で、専門性を高めて、企業に依存しないキャリア形成を目指していきましょう!