キャリア戦略

やりたい仕事がないとダメなの?仕事選びに悩んでいる人が大切にするべきこと

皆さんは、自分が本当にやりたい仕事ってありますか?

よくキャリアの軸を決めよう!キャリアプランを考えよう!っていうけど、そもそも自分がやりたい仕事ってなに?という人が多いんじゃないでしょうか。

何となく新卒で入社した会社で働いているけど、モヤモヤする……。

もっと自分に合う仕事があるはずだけど、何をすればいいかわからない……。

でも、安心してください!

実は成功した人のほとんどが、皆さんと同じくキャリアの軸や、やりたい仕事が決まっていないのです。

この記事では、やりたい仕事が無いという人はどうすればいいのか、わかりやすく解説します。

この記事の内容
  • キャリアの軸は決まっていなくて大丈夫
  • 実は成功者の8割は偶然の出来事でキャリアを選んでいる
  • キャリアのアンテナを常に貼ることが重要

キャリアの軸は決めなくていい

皆さん、仕事やキャリアの軸って決まっていますか?

ほとんどの人が無いんじゃないでしょうか。

でも安心してください。

20代のうちは、仕事やキャリアの軸は決まっていなくても全く問題ありません

悩んでいる人

え~!?キャリアの軸がないと将来不安だよ……。

キャリア隊長

正確に言うと、軸を決めてもあまり意味がないんだ。

個人のキャリアの8割は偶然が決める

計画的偶発性理論」というキャリアの考え方が注目されています。

悩んでいる人

計画的?偶発性??なにそれ……。

計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)は、心理学者のクランボルツ教授によって発表されたキャリア理論です。

クランボルツ教授がビジネスパーソンとして成功した人を調査したところ、そのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものだったそうです。

この考え方によると、個人のキャリアの8割は、偶然の出来事によって決定されるということになります。

個人のキャリアの8割は偶然が決める

IT技術の進化やコロナの流行など、最近はVUCAと呼ばれる予測が不可能な時代と言われています。

社会や企業の状況は、個人の意思で予測できるものではありません。

キャリアに関しても、非常に予測が難しくなっています。

軸はあえて決めないことが重要

そのような変化の時代においては、「何をしたいかという目的意識に固執すると、想定外のチャンスを見逃しかねない」とクランボルツ教授は指摘しました。 

キャリア隊長

キャリアの軸を決めすぎると、変化に対応できないんだね

例えば、通訳になりたいと決めてキャリア形成をしていると、AIの通訳アプリなどによって、急に仕事が減ってしまうこともあり得ます。

それよりも、言語に関わる仕事をしたいと、柔軟にキャリアを考えていた方が仕事のチャンスが増えるでしょう。

ただし、目標を立てること自体が否定されているわけではありません。

目標に固執して可能性を狭めるより、目の前のチャンスに気づけることがキャリアの成功につながるということです。

キャリアのチャンスを拡げる方法

計画的偶発性理論では、ただただ何もせずに偶然を待っていればよいと言っているのではありません。

成功するキャリアを築くために、普段の行動を変えることで、偶発的なキャリアを引き寄せられるといっています。

計画的偶発性を起こす行動
  1. 好奇心:新しいことに興味を持つ続ける
  2. 持続性:失敗しても諦めずに頑張る
  3. 楽観性:物事をポジティブに捉える
  4. 柔軟性:こだわりすぎずに変化に対応する
  5. 冒険心:失敗を恐れずに挑戦をする

計画的偶発性理論を起こすためには、上記の5つの行動を念頭に置いて日々を過ごすことが重要です。

偶然の出来事にあっても、自分で行動を起こさなければチャンスを逃してしまいます。

好奇心や、柔軟性といった行動をしていることで、偶然の出来事をチャンスに変えてキャリアにつなげることができるのです。

キャリア隊長

偶然をチャンスに変えるために日々意識して過ごすことが大事ですね!

常にキャリアのアンテナを貼ることが大事

この計画的偶発性理論が発表されたのは、1990年です。

その時と比較をすると、変化の速度も量もさらに激しくなっています。

そのような中で、日々の意識だけでキャリアの成功を掴むのは現実的には難しいでしょう。

令和時代においては、さらに「変化に適応しながら市場価値を高め続ける」ことが重要です。

VUCAの時代では、安定した業界や職種というものは存在しません。

キャリアにおける絶対的な正解はなく、常に変化する環境に合わせて自分自身を積極的に適合させていく必要があります。

例えば令和の時代では、複数の仕事を掛け持ちする人が増えています。

どの組織に属するかではなく、組織との関係性を上手く取りながら様々なキャリアを複合的に積む人が目立ってきているのです。

こういったトレンドにアンテナを貼って、行動をしなければ偶発的なチャンスの機会も少なくなるでしょう。

例えば、AIやITなどの成長業界に身を置いたり、周囲が副業を当たり前のようにしている企業に転職をするというのもありかもしれません。

自ら変化に適応しながら、市場価値を高める行動を続けることが令和におけるキャリア形成では重要です。

まずは自分の市場価値を知ろう

キャリアのトレンドを把握するためには、まずは自身の市場価値を知りましょう。

現在のスキル、業界は他社からみてどう評価されているのか?

こういった情報を知ることで、自分の市場価値を把握することが重要です。

市場価値はミイダスが簡単に無料で診断できるのでおすすめです。

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他の業界と比較して自分の年収が低い場合は、要注意です。

衰退産業であったり、職種自体の価値が低いまま働き続けてしまうと、キャリアのチャンスを掴む機会が減ってしまいます。

その場合は、転職も含めキャリアチェンジを検討しましょう。

転職したいけど、行きたい企業が見つからない…という人はこちらの記事を読んでみてください。

まとめ

変化の多い時代においては、キャリアの軸を決めずに、変化に適応しながら市場価値を高め続けることが重要です。

常にキャリアのアンテナを貼って、チャンスを掴む準備をしておきましょう。

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カワセミ
・人材会社にて転職支援/人材育成/組織開発などのキャリア支援 ・100社以上の採用コンサル、若手の転職支援実績あり ・キャリアの悩みを解決するためにブログで情報発信 ・Twitterでは、転職×副業の情報を毎日発信中