「新卒で大手企業に就職したけどこのままで本当に良いのだろうか・・・」
この記事は、20代で大手企業に入社して、そんな悩みを感じている人に向けた内容です。
この記事で伝えたい結論は以下の2つです。
- 日系大手企業に長く勤めていると将来のキャリア形成で絶対に後悔する
- 20代のうちに一度は転職を経験するべき
もし、大手企業に就職して、仕事がつまらない、少しでも将来に不安を感じている方は、この記事を読むことで、漠然としていた不安の理由が明確になることでしょう。
また記事の最後では、そんな方に向けて、転職するためは何から始めるべきかを解説していますので、気になる方は最後まで読んでみてください。
迷いが晴れて、転職の一歩目を踏み出す勇気につながっているはずです。
目次
こんな日系大手企業は要注意
大手メーカーに就職したぞ!これで一生安定だ~!
私も新卒で大手素材メーカーに就職しました。その時はキャリアのことなど、まったく深く考えず、ただ大手企業に就職したという安心感と、これからの期待でいっぱいでした。
しかしながら、入社して数年後、少しづつ働き方や、将来のキャリアに不安を感じるようになり、最終的に転職をしました。
あの時は、将来このままでいいのだろうかと不安でいっぱいでした・・・
その決断に今では後悔はありません。本当に転職してよかったと感じています。
その理由は後述しますが、改めてこの記事では大手企業だからNG、日系企業だからNGということを言いたいわけではありません。
大手でも、若手が挑戦して成長できる企業はたくさんあります。
ただ、もしあなたの働いている企業が以下に該当するポイントがある場合は、このまま働き続けると将来のキャリアで後悔する可能性が高いです。
- 年功序列で意味のない評価制度
- 30代前後でみんな揃って役職者
- 社内だけの報告資料に追われる毎日
- 裁量の無い、ルーティンワーク
- 目指したい上司や先輩がいない
古い体質が残っている日系大手企業は要注意です!
ちなみに私が入社した、大手メーカーは上記全て当てはまっていました。
日系大手企業から20代のうちに転職するべき理由
ここからは、なぜ20代のうちに日系大手企業から転職するべきなのかについて解説していきます。
➀大手企業に長く勤めても、市場価値は上がらない

皆さんは自分の市場価値って意識したことがありますか?
市場価値とは、文字通り「市場における価値」という意味ですが、人材市場においてその価値は人材の「需要」と「供給」によって決まります。
需要が高い状態は、その人材を求めている企業が多いということです。ここで大事なのは、市場価値は、あくまで他社からみてその人材に価値があるかどうかで決まるということです。
要するに、今勤めている企業内での価値ではなく、他社から見て価値がある人材が「市場価値」が高い人材となります。
終身雇用前提の人材育成では社内スキルしか身につかない
終身雇用制度とは、新卒から定年退職になるまで1つの企業に何十年も勤めることを言います。
日本では長い間、この終身雇用が一般的であったため、今でも多くの企業がこの雇用を前提として、長く自社で働いてもらうための人材育成を行っています。
よくある例が、社内で様々なポストを経験しながら、自社への理解を深め、将来的に管理職へと登用を行っていくキャリアステップ。
社内においては様々な経験値を積むことができますが、一方でこうして培ったスキルは企業固有のものであり、転職市場での価値は全くありません。
転職市場で求められるスキルは、社内に精通した固有スキルではなく、他社でも通用する汎用性の高いスキルです。
こういった企業で長く働き続けてしまうと、自社で評価されていても、他社では全く通用しないスキルを持っていない人材になってしまいます。
加えて、今はどんな大企業であっても将来ずっと「安定」しているという保証はありません。
2019年5月に、トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用の維持は難しい」と発言したことも話題になりました。
大企業に長く勤めすぎると、どこにも転職ができずに、結果その企業と共倒れしてしまうという危険が今の時代にはあり得るのです。
②異動によってスキルアップした気になってしまう

大手企業の多くは、人事異動があると思います。
職場や環境を変えながら、様々な経験をすることでスキルアップをするというのが表向きの目的です。
しかし実際は、仕事に慣れて、飽き始めそうてくるタイミングで、違う仕事にチャレンジさせることで、マンネリ化を防ぐことが異動の本当の目的です。
ちょうど仕事に慣れてくる3年目あたりで異動をさせることで、転職という決断になりそうな若手からその選択肢を奪ってしまいます。
私の前職も3~4年ごとに異動が必ずありました・・・
もちろん異動することで、得られるスキルや経験があるのは事実です。ただし、前述した通り、そのスキルは社内の固有スキルであって、他社では中々評価されないことが多いです。
異動をする場合は、その先でどんなスキルが得られるのか?そのスキルは自分の市場価値を高めるのか?を考えることが重要です。
③転職が当たり前だと思っていない上司が多い

大手企業の上司、管理職世代のほとんどは、終身雇用の時代に入社した世代のため、転職活動をしたことがありません。
確かに、今の40~50代の世代は定年まで働き続けることは恐らくできるでしょう。ただし20~30代の私たちは状況が異なります。
今ある企業が30年後どうなっているかは、誰も予測ができないほど、時代の変化は急激になっています。
こうした「転職が当たり前ではない」環境に身を置いている人たちは、会社に残って人脈を作ったり、社内固有スキルを磨くことが大事であると考えています。その様な環境では、将来のキャリアに対して非常に狭い視野しか持つことができないでしょう。
周囲の当たり前にとらわれずに、将来のキャリアを考えていく必要があります。
大手企業でのキャリアに不安を感じたら転職をしよう
大手企業で働き続けるのってやっぱり不安だな・・
不安な気持ちはしっかり将来を考えられている証拠だね。
市場価値を高めるためにも、転職を考えよう!
大手企業のキャリアに不安に感じている20代の方は何をすればいいでしょうか?
結論から言うと、転職をして自身の市場価値を高めるしかありません。
20代の転職では、未経験への業界や職種にもキャリアチャレンジしやすいため、転職自体が市場価値を高めることに繋がりやすいです。
大企業出身者は、新卒時の入社のハードルが高いため、転職市場においても、評価が非常に高く、選考に有利に働くことが多いので、転職も成功しやすいです。
まずは自分の市場価値を知ろう
市場価値を高めるためには、まずは自分の市場価値を知ることが大事だよ!
皆さんは自分の市場価値を知っていますか?自分の市場価値を知るための方法を紹介します。
- スカウトサービスに登録して、市場からの反応を知る
- 転職エージェントに相談して、求人を紹介してもらう
スカウトサービスに登録して、市場からの反応を知る
スカウトサービスに自身のキャリアや転職希望条件を公開して、どんな企業からどんなポジションでオファーが来るか、市場の反応を見ることで、市場価値がわかります。
転職エージェントに相談して、求人を紹介してもらう
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、人材市場の相場や動きをつかんで、今の自分がどう評価されるか、どんな転職の可能性があるかなどを教えてくれます。
自分の経験・スキルが、意外な業界や企業で求められていることもありますので、プロの情報も活用するといいでしょう。
《参考記事》
20代のおすすめの転職の進め方
20代で未経験の業界や職種にチャレンジする場合は、転職の進め方が非常に重要です。
こちらに私の体験談をもとに、具体的な転職の進め方について解説しているので読んでみてください!
まとめ
大企業でのキャリアに不安を感じている方は、なるべく早く転職活動を進めてみることが大事です。
すぐに転職をしなくても、転職活動をすることで自身の市場価値がわかり、今後のキャリアの方向性も見えてきます。
まずは現在地把握だと思って、転職エージェントに相談してみることをお勧めします。
マイナビエージェントでは無料で転職相談をおこなっています。まずはカウンセリングをして判断してみることをおすすめします!